2022/02/15

転倒の原因は、大きく「生活関連因子」「外的な要因」「身体的・心理的な要因」の三つに分けることができます。「生活関連要因」としては、地域的な閉じこもりや人との関係性の欠如などによる生活空間の縮小化があげられ、それによる注意や認識、四肢の活動性の低下などが原因となります。「外的な要因」としては坂や段差、床や道路の状態、明るさや騒音など、家屋内・外のさまざまな環境が影響します。「身体的・心理的な要因」では、バランスや筋力の低下、視力や視野の障害、意識の間違いや注意の低下などがあります。
これらの要因が重なり合うところでは、より転倒のリスクが大きくなります。転倒の予防には、閉じこもりをなくし、活動性を維持できるような生活習慣の改善、リフォームによる段差の解消や手すりの設置、杖や歩行器等の応用などの環境改善が必要です。裸になるために、滑りやすい浴室は危険がいっぱいです。リフォームで、安心して、ゆっくりと疲れがとれるような浴室づくりの工夫をするとよいでしょう。
浴室は滑りやすいので、洗い場にマットを敷きます。安価なバスマットですが、ずれないように敷き詰めることがポイントで、冷たくなく安全に移動ができます。年を取ると、低い位置から立ち座りをすることが難儀になりますので、シャワーチェアなど高さがある物が便利です。風呂椅子が高くなると、シャワーの位置もリフォームで調整したいものです。
手すりにスライドフックがついたものも便利です。